衛生陶器大手のTOTO(北九州市)が、海外戦略の見直しを打ち出しました。米国市場を成長の牽引(けんいん)役に位置づけ、温水洗浄便座「ウォシュレット」は3年間で販売台数が2倍超となる大幅な伸びを見込みます。どんな根拠に基づくのか。清田徳明社長(62)に聞きました。
主要100社景気アンケート
朝日新聞の「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します。
――2030年度にめざす目標の修正で、海外売上比率を従来の50%から40%に引き下げました。
「中国が大きな誤算でした。コロナ禍から戻ると思っていたのが、不動産不況で環境が変わりました。中国がどんどん成長する前提がなくなった一方、今まで種をまいていたものが結実しつつある。ですから少し軌道修正して、伸ばしていくゾーンを見直しました」
「中国ではもうブランド力は…